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BPSD(行動・心理症状)はなぜ出現するのか

2021.03.04

BPSD(行動・心理症状)とは、放尿・異食・妄想・暴言・暴力・不潔行為・うつ症状・不安・焦燥などの総称です。

周辺症状と表現される場合もあります。

BPSDは、どのようなメカニズムで出現するのでしょうか。


BPSDと認知機能障害とのつながり

例えば、施設に飾ってある観葉植物を食べてしまうアルツハイマー型認知症のAさんがいます。

AさんのBPSDは、食べられないものを食べてしまう「異食」であることはすぐに分かると思います。

もう1つのポイントであるAさんの認知機能障害は何でしょうか。


おなかがすいたAさんの目に、たまたま観葉植物がとまりました。

Aさんは


「これは何だろう?」


と考えます。

このとき、自分の記憶に尋ねるわけですが、記憶障害(アルツハイマー型認知症になると必ず出てくる認知機能障害)のため、覚えていたはずの観葉植物のことを忘れてしまっていました。


それでもAさんは、


「緑色の葉っぱだなぁ~。何だろう?」


と、一生懸命考え、


「もしかしたら、これは野菜かもしれない」


と思いました。


目では見えているのに、野菜だと誤って認識したこの状態が、「失認」と呼ばれる認知機能障害です。

そして、多くの認知症の方が


「認知症になったからといって何もかも分からなくなるわけではなく、分かることもたくさんある」


と言っているように、たとえ観葉植物のことを忘れていても、食べ方を覚えているので、上手に手でちぎって口に運ぶことができるのです。


この結果、異食というBPSDが出現してしまいました。

このことから、AさんのBPSD(異食)は、記憶障害と失認という認知機能障害により引き起こされた症状といえます。


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