
人材不足、賃上げ圧力、制度対応の複雑化。
介護事業所を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。
「現場が回らない」
「職員が疲弊している」
「管理者が現場に張り付きっぱなし」
こうした声は、決して一部の事業所だけの話ではありません。
「人が足りない」という言葉の裏側
多くの現場で口にされる「人が足りない」という言葉。
しかし実際には、人そのものが不足しているのではなく、業務が特定の時間帯に集中しているケースが少なくありません。
特にデイサービスでは「送迎と入浴が同じ時間帯に重なる」「午前中に業務が集中し、午後は比較的余裕がある」「記録業務が後回しになり、残業につながる」といった状況が、複数の事業所で共通して見られます。
これは個々の職員の問題ではなく、業務の組み立て方=業務構造の問題です。
当たり前になっている「やり方」を疑えているか
業務が非効率になっている背景には、「昔からこうしている」「変えると混乱しそう」といった理由で続いている【現場独自のルール】や【慣習】が存在していることがあります。
例えば、
・入浴は午前中に行うもの
・この順番で動くのが当たり前
・この業務はこの人しかできない
こうした前提は、制度で決められているものではない場合も少なくありません。
しかし、疑うことなく続けていると、結果として業務が集中し、職員の負担が増え、「人が足りない」という状態を自ら作り出してしまいます。
IT活用が進まない現場の現実
記録業務や情報共有において、紙やFAXを中心とした運用が残っている事業所も、今なお多くあります。
一方で「記録に時間がかかる」「転記作業が発生する」「月末に請求業務が集中する」といった悩みも、ほぼ同時に聞かれます。
IT活用は「余裕がある事業所の取り組み」と思われがちですが、人材確保が難しい今、ITを使わないことで生じる非効率そのものが経営リスクになりつつあります。
業務改善は「楽をする話」ではない
業務フロー改善やIT活用というと、「現場を楽にするための話」と捉えられがちです。
しかし本質は、限られた人員で、サービスの質を落とさず、事業を継続するための選択です。
職員の頑張りに依存し続ける経営には、いずれ限界が訪れます。
その前に、業務の組み立て方そのものを見直す視点が求められています。
【情報提供元】
だよりね
【お役立ち研修】
次世代介護マネジメントフォーラム
https://tsuusho.com/managementforum















