開催概要

研修名

実践!認知症ケア研修会2024

日時

【東京会場】2024年3月10日(日)10:00~17:30

【大阪会場】2024年3月17日(日)10:00~17:30

【福岡会場】2024年3月24日(日)10:00~17:30

会場

【東京会場】ワイム貸会議室神田(東京都千代田区内神田1-18-12)

【大阪会場】新大阪丸ビル新館(大阪府大阪市東淀川区東中島1-18-27)

【福岡会場】南近代ビル貸会議室(福岡県福岡市博多区博多駅南4-2-10)

参加費

9,900円(税・資料代込み)

講師

・中島 健 氏(株式会社コスモ 取締役/認知症介護指導者)

・香月 真 氏(特別養護老人ホームなごみの里 リハビリ課主任/Roren 主宰/作業療法士)

・玉置 裕美 氏(公認バリデーション協会 バリデーションティーチャー)

・片山 大嗣 氏(株式会社シラサギ 代表取締役/シラサギデイサービスセンター 管理者)

・妹尾 弘幸 氏(株式会社QOLサービス 代表取締役)

その他

日本認知症ケア学会単位認定講座(認知症ケア専門士:3単位)

研修内容

症状対応を学ぶところから現場実践への落とし込みまで

記憶力や判断力の低下によって孤立しがちな認知症高齢者の方が、残存能力を生かしながら生活を継続していくために私たちにできる支援は何でしょうか。

また認知症の方の在宅生活を支援する家族の負担軽減につながるための取り組みにはどんなものがあるのでしょうか。

認知症の方や家族が不安なく生活できる社会をつくるためには、私たちが正しく認知症を理解し、認知症の方が気軽に社会参加できる環境や支える側の負担を軽減する状況をつくることが専門職として大切なのではないでしょうか。

「認知症の症状があるから仕方がない…」を免罪符に私たちは認知症の方への症状対応にばかり目が行きがちになっているのではないでしょうか。

今回の研修会では「BPSD発生の起因はケアの不快感」「認知症ケアの理論とツボ」「利用者の想いに近づき具現化していくアプローチ」「一面的な捉え方や家族の思い込みを防ぐ家族支援」を各テーマに認知症ケアの基本と事例を多角的な視点から学ぶことで、「なぜ?」「どうして?」を解消し日々の現場実践の落とし込みにつながることで、ワンランク上の認知症ケアを実現いたします。

タイムスケジュール
※予定している内容は変更になる場合がございます

講座【1】[東京]3月10日(日)10:00~11:50[大阪]3月17日(日)10:00~11:50[福岡]3月24日(日)10:00~11:50
日常生活場面でよく見るBPSDから考える認知症ケア

講師:中島 健氏(株式会社コスモ 専務取締役/認知症介護指導者)

【内容】

「お風呂には入らない!」「向こうに行け!」「急に暴れる」「デイでは出来るのに自宅だと何もせず家族を困らせる」など、ケアスタッフや周囲の方々を困らせるBPSD。認知症を有する方が「怒る」「抵抗(拒否)する」という場面が日常生活の中で多くありませんか?そして「私たちはこんなに頑張って介護してるのに全然ご利用者に伝わらない…」という悩みを抱えながら介護サービスを提供していませんか?BPSDの発生起因が利用者本人ではなく、周りの環境や根本的なケアでの不快感などが繋がっているからこそ、関わり方を見直していく必要性について事例などを基にお伝えいたします。

・どんなBPSDに困らせられた?私が困ったケア場面は○○です!

・そもそもBPSDってなに?なぜ?BPSDが発症するのかを考える

・BPSD発生後の関わりは「対処」BPSDを起こさないよう関わるのが「ケア」

・認知症に関係なく、自分の生活場面を振り返りBPSD発症要因を考え、私たちの【キレる(怒る)】【泣く】【人のせい】【自分探しの旅】…これらはBPSDと一緒。

・認知症を持つ方と私たちの違いは「認知機能」と「環境」

・環境を補完して不自由な生活を自由へ変える ほか

講座【2】[東京]3月10日(日)12:45~13:25[大阪]3月17日(日)12:45~13:25[福岡]3月24日(日)12:45~13:25
総合的認知症ケアの理解
~認知症の基本、BPSD対応、認知症リハ、ADL、活動・参加の改善などが分かる~

講師:妹尾 弘幸氏(総合介護施設ありがとう 総施設長/理学療法士)

【内容】

理解しにくいといわれる認知症ケアについて、総合的にわかりやすく解説します。

・今さら聞けない認知症の基礎

・世界の認知症ケアから学ぶケアメソッド

・具体的ケアからヒントを学ぶ

・明日から使える認知症ケア

・高次脳機能障害の利用者さんへのアプローチ事例

・ご利用者の意欲を向上させる取り組み事例 ほか

講座【3】[東京]3月10日(日)13:35~15:00[大阪]3月17日(日)13:35~15:00[福岡]3月24日(日)13:35~15:00
認知症利用者の想いに近づく実践的アプローチ

[東京・福岡]講師:香月 真氏(特別養護老人ホームなごみの里 リハビリ課 副主任/Roren 主宰/作業療法士)

[大阪]講師:玉置 裕美氏(公認バリデーション協会 バリデーションティーチャー)

【内容】

認知症利用者の想いに近づき、それをどう具現化していくのか。そのためには、どのように関わり、アプローチを行っていけばよいのか。それぞれの講師が実践してきた取り組みをお伝えいただきながら、認知症の方の活動量や意欲などが向上した事例などをお伝えいたします。

【東京・福岡会場】

・家族の介護負担が増え「認知症」の母として扱われていた事例

・セクハラ紛いの行動や場に合わない発言で集団から距離を置かれていた事例 ほか

・上記の問題行動とされる行動だけに焦点を当てることなく「出来る事」で社会と繋がった結果

・高齢者と社会を繋ぐモノ・コトづくり「Roren」の実践 ほか

【大阪会場】

・認知症高齢者の尊厳を回復し、世界観を知り再び心を通わせる「バリデーション」

・初耳の方も安心!バリデーションとは

・認知症高齢者の状態の局面(4つのフェーズ)に応じたコミュニケーションを考える

・認知症高齢者とのコミュニケーションで大切なことは何か

・どんな感情も大切!怒りに対するアプローチとは

・共感を用いたコミュニケーション ほか

講座【4】[東京]3月10日(日)15:10~16:30[大阪]3月17日(日)15:10~16:30[福岡]3月24日(日)15:10~16:30
認知症の人を支える家族の負担軽減につながる具体的ケア

講師:片山 大嗣氏(株式会社シラサギ 代表取締役/シラサギデイサービスセンター 管理者)

通所介護で求められている機能の一つである「家族負担の軽減」について、ただ預かるだけのレスパイトで良いのか…それともデイでの機能維持・改善につながる活動を通して利用者本人が地域や在宅生活を続けることができるよう活動量や活動範囲が拡大するのが良いのか。そしてそれを家族に具体的にどう伝えていけばよいのか。またスタッフは自分たちの関わりを「専門性」として家族や地域にどう発信していけばよいのか。事業所でどのように取り組んでいるのかをお伝えいただきます。

【内容】

・家族負担はただ預かるだけのレスパイト機能だけで本当に軽減されるの?

・認知症の方が地域で暮らしやすい環境をつくるための家族の理解

・役割やつながりを途絶えさせない

・十人十色の認知症ケアであれば十人十色の家族支援

・自分たちの取り組みを言語化するためのスタッフ教育 ほか

【情報交換】[東京]3月10日(日)16:35~17:30[大阪]3月17日(日)16:35~17:30[福岡]3月24日(日)16:35~17:30
[参加自由]今わたしが感じている認知症ケアの現場での困りごと

講師

中島 健 (なかしま けん)

・株式会社コスモ 専務取締役

・認知症介護指導者

福岡県出身。
医療法人にて15年間勤務。入職6年目に介護部門の管理者に就任し認知症治療病棟の開設に携わる。介護療養型病棟及び認知症治療病棟の介護管理の経験を経て、「ご利用者・ご家族・地域」と、もっと近く!共に寄り添う介護の実践がしたいと思い、株式会社コスモに入職。グループホーム管理者・社員教育責任者の兼任を経て役員となる。役員となった現在でもグループホーム、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅、高齢者専門宅配食事業(FC)のマネジメント及びスタッフとしても変わらず現場実践を行っている。福岡県介護実践者法定研修講師、福岡県筑後市認知症サポーター養成講座、地域の老人会、各種職能団体や法人などで講演を行ってている。

香月 真 (かつき まこと)

・特別養護老人ホームなごみの里 リハビリ課主任

・Roren 主宰

・作業療法士

福岡県出身。
福岡出身。2004年よりデイサービスで作業療法士として勤務。福岡市外や福岡市中心部、周辺地域のデイに勤務し、リハビリテーションを行いながら地域性や家族関係など高齢者を取り巻く環境を肌で感じ、高齢者が持つ可能性と環境から受ける影響を目の当たりにする。2015年、都市部に住む当デイサービス利用者の多くが、こども世代と同居する事で活動が制限されていること、それによって役割や生きがいの喪失を招き主体的な人生の目標が持てずにいる状況を改善する為に、それぞれが人生で培ったものをモノやコトづくりにして自宅とデイ以外の社会と繋げるRoren【老練】という活動を開始。現在は、在宅で出来たことを施設サービスでも実践出来るよう特別養護老人ホームのリハビリ部門に所属しながらも変わらずRorenの活動を続けている。以下Rorenの活動記録。

[2015年]
・福岡市のアンティーク家具店で展示会を開催
[2016年]
・福岡市のアンティーク家具店、北九州のギャラリーにて展示会を開催
・リハケア学会発表
・西日本新聞掲載
[2017年]
・福岡県作業療法学会で展示、講義
・福岡市のアンティーク家具店での展示&作り手によるワークショップ開催
・北九州市のギャラリーで展示会開催
・西日本新聞掲載
・TV取材
[2018年]
・福岡市のアンティーク家具店、北九州市のギャラリーで展示会開催
・TV取材
[2019年]
・大分県日田市ギャラリーにて展示会開催
・無印良品での展示会開催
・ファッションショーへの出品協力
・福岡市カフェにて作り手によるワークショップ
[2020年]
・朗読舞台への協力
・柳川市ギャラリーにて展示会開催
・作業療法 福岡特集記事
[2021年]
・北九州市ギャラリーにて展示会開催
・北九州市 北九州未来創造芸術祭「ART for SDGs」対談
・福岡市認知症ライフサポートワーカー研修
[2022年]
・福岡県作業療法学会対談
・太宰府市ギャラリーにて展示会開催
・北九州市ギャラリーにて展示会開催

玉置 裕美 (たまおき ひろみ)

・公認バリデーション協会 バリデーションティーチャー

・介護福祉士

岡山県出身。
「認知症のお年寄りの想いに寄り添いたい。言葉にできないお年寄りの理解者になりたい」と夢を持ちながら認知症介護の道を選択する。グループホーム立ち上げの際に岡山県の実務者研修・専門課程がきっかけでバリデーションに出逢う。現場のスタッフや同じ仲間のおかげでバリデーションワーカー・バリデーショングループリーダー、バリデーションプラクティショナーを経て、バリデーションプレゼンテーターを取得。出産・育児のため教育実習の期間が空くが、家族の協力のおかげで教育実習を無事クリアーし、バリデーションティーチャーを取得する。介護現場は、認症対応型老健・在宅介護・認知症対応型共同生活介護施設で働いた経験あり。お年寄りと泣いたり笑ったりと感情に寄り添うことを大切に介護に携わる。バリデーションの基本的姿勢を元に新人研修を担当者の1人として、法人全体で認知症のお年寄りに向きあう新人と共に奮闘する。
現在、子育てをしながら持続可能な社会の構築に向けて地域活動を行いながら、介護現場に復帰。日々お年寄りに敬意を忘れず、人生の豊かさや乗り越え方を学んでいる。
バリデーションの講師として世界共通の認定コース・認知症サポーター養成講座・セミナー・施設職員や認知症介護に携わる様々な方々への研修も行っている。またコロナ禍によりオンラインの環境が整っている場合、オンラインやハイブリットの研修や、施設の意向や安全も大切にしながらバリデーションの基本に認知症お年寄りとのコミュニケーションを中心とした施設単位、法人単位での職員育成を行いサポートも大切にしている。
受講されたスタッフの方より「担当のお年寄りにどうかかわったらよいのか実際にお年寄りとの関わりをみることができて勉強になった。」「自分の関わりのどこの部分を変えていけばよいのか具体的にわかりとてもためになった。」など現場に即した関わりについてご感想をいただき「実際に施設のお年寄りとのコミュニケーションを振り返ることで、お年寄りの様々な声を聞くことできる職員が増えてきた。お年寄りの声をケアに生か職員がのすことができやる気が上がった。」など施設管理者からの喜びの声も多数届いている。

片山 大嗣 (かたやま だいし)

・株式会社シラサギ 代表取締役

・シラサギデイサービスセンター 管理者

熊本県出身。
平成15年にシラサギデイサービスセンターに介護職員として入職。平成17年4月に生活相談員となる。平成20年より管理者兼生活相談員。
民間企業の利点である「柔軟で多角的な介護サービス」をデイサービスにて展開している。介護のプロとしての知識や技術以上にスタッフの意欲を大切にしたマネジメントを行い、ご利用者の在宅支援を支える様々なサービスを次々にスタッフと生み出している。第15回日本通所ケア研究大会実技分科会「デイでの活動・参加を改善する具体的プログラム・システムづくり」では、介護保険制度がデイサービスに求める「自立支援」「在宅支援」の最先端プログラムを紹介した。シラサギデイサービスセンターが実践している「引き算の介護」はご利用者の「できることはいつまでも、できないことはできるように」を促し高水準の満足度を得ている。

妹尾 弘幸 (せお ひろゆき)

・株式会社QOLサービス 代表取締役

・株式会社ありがとう 代表取締役

・日本通所ケア研究会 会長

・早稲田大学大学院 元非常勤講師

・月刊デイ編集長

・総合介護施設ありがとう 総施設長

・NPO法人日本介護福祉教育研修機構 理事長

・県立岡山大学大学院修了

・早稲田大学大学院修了

・大阪大学大学院中途退学

1998年に株式会社QOLサービス設立、「月刊デイ」などの出版部門、教育部門を開設。2004年に介護部門「多機能地域ケアホームありがとう」として、認知症グループホーム、年中無休の共生型デイ、訪問通所介護、ケアマネ事業所などを開設。その後、在宅復帰特化型ミドルステイ併設の児童~高齢者デイなどを多数開設。2022年には共生型訪問介護、共生型通所介護、共生型短期入所、共生型入居施設の「共生型総合リハビリケアセンターアクティブワン」を設立。実践認知症ケアなど執筆書籍多数あり。

会場アクセス

【東京会場】

ワイム貸会議室神田

〒101-0047
東京都千代田区内神田1-18-12
JR神田駅「西口」より5分

【大阪会場】

新大阪丸ビル新館

〒533-0033
大阪府大阪市東淀川区東中島1-18-27
JR新大阪駅東口より徒歩2分

【福岡会場】

南近代ビル貸会議室

〒812-0016
福岡県福岡市博多区博多駅南4-2-10
JR博多駅より徒歩15分/博多駅からバスで5分

参加にあたっての注意事項

・体調不良の方は出席できません。

・お申し込み後のご案内は「メール」「郵送」「FAX」いずれかの方法にてお送りいたします。

・お申し込み後、1週間を経過しても入金案内が届かない場合は、事務局までご連絡ください。

・参加費の納付を持って正式申し込みとなります。

・ご入金後のお客様都合でのキャンセルは返金いたしかねますが、参加者変更での対応や資料の送付はいたします。

・天災、主催者都合で中止となる場合は全額ご返金いたします。

・席順は研修当日の着席順となります。

・お申し込み時にいただいた情報は、当会の管理・運営のみに使用いたします。

その他の研修紹介

介護事業運営3日間
ほんとうの自立支援ってなに
ケアマネオンラインセミナー
【オンライン】環境づくり
【オンライン】リハビリ90講座
大会DVD
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実践!認知症ケア研修会2023

基本と事例を基に多角的な視点から学ぶ

【本研修に関するお問い合せ】

日本通所ケア研究会事務局/NPO法人日本介護福祉教育研修機構

〒721-0902
広島県福山市春日町浦上1205株式会社QOLサービス内
TEL:084-971-6686 / FAX:084-948-0641