第15回日本通所ケア研究大会

最優秀発表者が決定!!

平成28年11月11~13日に開催された第15回日本通所ケア研究大会の【一般演題発表】では、57題の発表が行われました。参加者の皆さんは一つひとつの発表を熱心に聞き、発表者に質問をされていました。また、各部門から1名ずつ、計5名が「最優秀発表者」に選ばれました。受賞された皆さま、おめでとうございます。

システム事業所運営の工夫

地域の社会資源を活用した活動リハの取り組み

~やってみっぺ活動~

医療法人大那 だいなリハビリクリニックデイケア(栃木県)

大西 耕平 様
心身機能から活動・参加にまでバランスよく働きかけるリハを提供することを目的とし、「地域回想法」を行っている地域の歴史民俗資料館と協働で行った、活動リハの実施について発表。

ご利用者は資料館の見学前に各自の課題に合わせ個別リハを行い、事後には目標の達成度合いの振り返り、資料館での経験を他のご利用者に発表しました。ご利用者は役割を果たすためにメモをとる練習やカメラの操作練習に意欲的に取り組み、資料館では古道具に触れ昔を思い出し、話題が尽きませんでした。この「やっぺみっぺ活動」とした取り組みは、地域の新聞・テレビに取り上げていただき、地域への普及・啓発も行え、ご利用者の意欲を引き出し、新たな活動や社会参加の場をつくることができました。

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認知症ケア・ケアの工夫部門

認知症ケアからできた人材育成

~先手を打つ事の大切さ~

社会福祉法人さわらび会 デイサービスセンターいこい(徳島県)

林 香織 様
BPSDが顕著に現れているご利用者への取り組みが人材育成につながった事例を発表。

職員がユマニチュード研修・センター方式の実施・ひもときシートの実施・ご家族を交えての再アセスメント・排泄のコントロール・故郷訪問といった取り組みを重ね、ご利用者のS様に対し、十分な時間を使い対応方法を検討することができるようになりました。以前は「どうしたらいいか分からない」などとマイナス発言が多かったのが、「こう考えているのでないか」「こう対応してはどうか」S様に対して先手の対応ができるように変化しました。

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機能訓練・生活行為向上・プログラム1

主体性がもたらす生活機能への効果

~利用者の意識が芽生える働きかけ~

医療法人社団 恵正会 中岡内科デイケアそよかぜ(広島県)

戸松 洋輔 様
選択プログラム(セレクトリハビリ)が、ご利用者の自主・自発性の向上につながった事例を発表。

居宅介護計画書に基づき、ご利用者自身が目標を具体化し、セレクトリハビリを実施。目標に対しての達成度とセレクトリハビリの効果の有無を自己評価しました。目標に対する達成度の平均は62%、セレクトリハビリが「効果がある」と感じているご利用者は88%の結果が出ました。ご本人が目標を具体化し、評価をすることで主体的に取り組むことができ、リハビリ意識を高め、生活機能の維持・向上につながりました。

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機能訓練・生活行為向上・プログラム2

多職種連携から社会参加へ繋がった事例

~先手を打つ事の大切さ~

医療法人杏仁会 介護老人保健施設 三恵苑(広島県)

大礒 智子 様
リハマネ加算Ⅱで行われる月1回のリハビリテーション会議を通して、他事業所の方々と連携を図り、作業所の利用につながった事例を発表。

リハビリ会議を通して、「できることがあるなら仕事をしたい」とのご利用者の目標設定に対し、多くの専門職種がそれぞれの専門分野を生かした取り組みを行い、会議で検討、毎時確認を行うことができました。第4回から作業所の職員も会議に参加いただき、ご利用者の作業所の利用という社会参加につながりました。

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デイ運営の工夫

デイサービスとIOT

~ご家族に見てもらえる連絡帳~

ヘルシーハイムデイサービスセンター(福岡県)

森本 恭史 様
手書きの連絡帳・帳票を電子化にし、効率化を図った取り組みを発表。

これまでは手書きで、個人ケース記録まで転記しきれない内容が多かったのを、職員はご利用者のそばにいながらiPadを使用し、空いた時間を見つけてバイタル表・入浴表・リハビリ表など個人ケース記録を入力することを徹底しました。また、オーダーメイドでご利用者やご家族が楽しみに待ってもらえるような連絡ノートを作成し、ご家族との意思疎通がしやすくなりました。ご利用者の状況を職員全員が情報共有できることで、予測・準備・対応ができるようになりました。他居宅ケアマネからの評判も向上しました。

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